迷うおばぁさん



これは僕が高校生の頃のお話です。






僕の市の高校は総合選抜制という
珍しい制度をとってまして、




それは









学力レベルの差を作らないように

市内6つの高校に同レベルの生徒を分配するのでした。


だから、市内の高校にはレベルの差がありませんでした。


つまり受験でいくら良い成績をとっても自分の好きな高校にいけないのです。




その結果、チャリンコで10分の距離に2つの高校をもつ

高立地条件にある僕が通う事になった高校は












僕は高校まで、徒歩5分+電車10分+自転車15分 









なんて、無駄な距離を走っているんだろう・・・

なぜ、あんな田舎に通ってるんだろう・・・












とまぁ 
そんなことは置いておいて




おいらがここで言いたいのは

そんな高校へ通っていた時の

田舎の駅で起こった出来事です。











僕はいつものように高校に

3つの移動手段を巧みに使い

登下校を繰り返していました。







そんなある日、いつものように駅から

自転車置き場に向かって歩いていると

みたこともないおばさんが

キョロキョロしています。







その時、僕は思いました



「あぁ 困っているおばぁさんがいる。
ここは、おいらが声をかけて助けてあげなくてわ!」






しかし、僕はあせりません。




僕のいつもの行動としてすぐには声をかけません。


第一段階として、こっちから目を合わせてあげるのです。

するとあちらも声がかけやすい状況になり、声をかけてくる可能性が

絶対的にあがります。







それに、この方法を使うことによって






もしかしたら、このおばさんは誰かを探しているだけかもしれない

(周りに人はいません。田舎ですから・・・)







という可能性をぬぐう事ができ、親切したつもりが恥をかく結果となる
最大の危険を取り除いてくれます。












この用に、最初から声をかけずに様子をうかがう事は大切です。






そこで、いつものように目をちらちらやりながら


声のかけられやすそうな、怖いくない顔をつくりながら




一歩一歩自分の進むべき道へ歩いていきます。













すると、やはり きました。

目が合いました。




ほぅらね、どんどん近づいてきます。

あちらは、なにやら険しそうな顔をしてます。

そーとー 何か困っているのでしょう。











このように、近づいてきたら間違いありません。








ぼくに助けを求めているのです。














やさしい僕は、walkmanのイヤホンをとりヘルプ体制にはいり

さらに、この時になって 自分が恥をかく可能性は99%ないのですから








僕から声をかけてあげます












「どうされました? (^^」














大抵の人は、この言葉を聞くと
不安からの開放と安堵の色を浮かべるものです。









そして、おばぁさんの重い口が開きました。





さぁ 何を尋ねるんでしょうか(ドキドキ
























おばぁさん「あんた、だれ?」















おいら「え、、」




おいら「、、、え、ええ、、」




おいら「えっ?(惑」













やられました。


僕は先ほど99%と言いました。



この時、初めて気が付きました。















100%ではなかったのだということが。(ToT




そのおばぁさんは困惑してる僕をみて

何も言わずその場を去っていきました。
















何だったんでしょうか、、、
未だに謎のままです。


この時の教訓

調子に乗って、自分から声をかけるな

という事ではなく













おもしろい事は自分の足で探すものだ。

という事だ。




次からもやろう♪