目次
①アトピーの種類
・ 年齢
・ 合併症
②アトピーの原因
③アトピーとの闘病方法(脱ステロイド、脱保湿)
・ 近畿中央病院で貰える脱ステロイド手引書
・ 脱ステロイド・脱保湿について
・脱保湿の経過画像
・ 脱ステロイド・脱保湿 治療内容
・治療中の食事画像
④血液検査について
⑤アトピーっ子を持つ家族の皆様へ
①アトピーの種類
[A]年齢
現状、アトピーと呼ばれている病気には実は様々な種類があるのではないかと思われる。
これは、年代によって明らかに原因が違う可能性が高いからである。
つまり、年齢によって同じアトピーでも治療の方法が分かれるのである。
アトピーは大きく分けて下記の3種類に分けられる。
Ⅰ 幼児アトピー(0〜2歳)
Ⅱ 小児アトピー(2〜12歳)
Ⅲ 成人アトピー(12〜 )
このように年齢によって、同じアトピーが分類されるであろう事が、
まず、第一に知っておきたい。
(②以下で原因等から分別を治療法の分別などを行なう)
[B]合併症
現在、アトピーと呼ばれている患者のほとんどはなんらかしらの外用・内服を使用している。
これにより、実はアトピーではない病気を併発しているという見解がある。
では、合併症を起こしている人はアトピー意外にどのような病気を併発しているのか?
Ⅳ ステロイド依存症
Ⅴ 保湿依存症
一般的に、ステロイドに対する危険性はある程度の知名度を得ているように思われるが、
Ⅴに関しては、まだまだ一般的に知識が浅く、知られていない。
僕の場合(ほとんどの成人アトピーはこれに入ると思うが)は、
成人アトピー + ステロイド依存症 + 保湿依存症
でるのではないかと思われる。
このⅣ,Ⅴの怖い所は、現在では未だにアトピーとの症状を見分ける事が出来ない所である。
このように、同じアトピー患者においても合併症を起こしている可能性を見ると、
それぞれに適応した治療を施す必要がある事も知っておきたい。
②アトピーの原因
Ⅰ,Ⅱのアトピーに関しては、昔から存在する病気であり、大人になれば治るといわれていた病気である。
ここでは、このアトピーの治療法を細かく説明しないが、
通常は食物アレルギー、ストレスなどの特定のアレルギーに
対するアトピーであったり、短期的に出てくるものなので昔で言えば「ほっておけば治る」病気であるようだ。
Ⅲについてだが、これが最も問題である。
一般的に言われている成人アトピーの原因は
○大気汚染
○水質汚濁
○食品添加物
○農薬 etc...
などであり、成人になれば治るはずの小児アトピーなどが、
成人しても治らないという自体に陥っていると見られている。
実際の患者の数を調べてみるとピークは18歳〜22歳あたりの青年層に見られる。
つまり、中学・高校などの学生時代には出ていなかったアトピーが18歳以降悪化するという事態が
多発しているようだ。
この原因として、上記の環境の変化によるものなども考えられるが、
佐藤先生などの脱ステロイド治療を行っている医者の見解では、
幼少時代の”ステロイド使用”による副作用ではないかと言われている。
☆食物アレルギーについて
成人アトピーにおいて、どの程度の食物アレルギーが原因となっているかは現在未だ不明であるが、
血液検査によってでるアレルギー反応食物がかゆみの原因となってる可能性はあまり高くない。
(確実に原因となっている人は存在する)
それよりも、2次的な原因となっている場合の方が多いと思われる。
例) ①暖かい食べ物(鍋等) ⇒ 体温上昇 ⇒ 血液活性化 ⇒ 痒み
②きらいな食べ物 ⇒ ストレス ⇒ 痒み
③刺激物(辛い物等) ⇒ 体内活性 ⇒ 血液活性化 ⇒ 痒み
☆接触皮膚症について
アトピーの実際の症状例を見てもらうと解るように、腫れて赤くなっている部分と、
そうでない部分とは明確な境界線が存在する。もし、服などがこすれる事によって、
肌が荒れるのであれば、その境目は不明瞭になるのは明確である。
(こすれ易い部分から、こすれ難い部分へだんだん症状が軽くなるはず)
つまり、この原因についてもあまり関係がないのではないかと思われる。
[治療中の手の甲の様子:明瞭な境界線が見られる]
③アトピーとの闘病方法(脱ステロイド、脱保湿)
(これは、近畿中央病院において行った治療方針を元に記載いたします)
また、この病院へ入院する際、
「脱ステロイド療法を受けられる方へ」という冊子が配られます。
これには、治療の内容と考え方が記されています。
この冊子をスキャンして画像として取り込みましたので、
その画像をここからDLできるようにしました。参考にして下さい。
ダウンロード:脱ステロイド療法を受けられる方へ
以下の内容は、この手引書と佐藤先生の学会で発表された内容とを
あわせた内容になっています。
<リバウンドについて >
この図は、脱ステロイド・脱保湿を別々に行った場合の、
リバウンドの一般的な流れを表したものです(佐藤先生の論文より)。
論文によると脱ステロイドの場合、最もリバウンドが強くなるまでの期間は、約7日。
その後7日間激しい変化を伴うが、ある程度落ち着く。
また、脱保湿の場合、最もリバウンドが強くなるまでの期間は、約5日。
その後5日間はげ新変化を伴うが、ある程度落ち着く。
また、脱ステロイドと脱保湿の両方を同時に行った場合は、
脱ステロイドを行った場合と同じような曲線を描くこととなる事が多い。
つまり、脱ステロイドと脱保湿は別々に行うのではなく同時に行うべきである。
以下に、実際に僕が脱保湿した時の体の変化を実際の写真で見ていただきます。
少し汚い画像になりますので、
そちらをご了解いただいた上でご覧下さい。
脱保湿の皮膚の変化(画像)
ごらん頂けば分かる通り、僕の場合も平均的な回復を見せました。
最初の1週間〜2週間はかなり厳しい状態が続きます。
毎日、めまぐるしい変化が伴い、良くなっているのかどうか不安になります。
しかし、僕の場合は先生が常に「良くなっている」と言ってくれたので、
自信を持って対処する事ができました。
本人、また家族の方、落ちついて患部を見てあげてください。
一見悪くなるのも回復への兆しの場合があります。
簡単に肌の経過を言葉で表します。
じゅくじゅく(浸出液が出てます)
→亀裂
→大かさぶた (写真7日目あたり)
→小かさぶた (写真11日目あたり)
→こな皮 (写真22日目あたり)
→治
最後の治までの機関に関しては、なんともいえません。
僕の場合、小かさぶた、こな皮状態というのを何度も繰り返し(約4ヶ月)、
その後、やっと、治に近づいていった感じでした。
前半の肌の変化は激しいですが、後半の肌の変化は一気にゆっくりになります。
<脱ステロイド・脱保湿 治療内容>
①薬の使用を一切中止します。
ステロイドは勿論、保湿剤、その他、痒み止めといわれるような物も含め、
全ての薬の使用を中止します。
唇へ塗るリップクリームも含みます。
②保湿となる事を全て中止します。
例えば、“ふとんにくるまる” これも保湿になります。
例えば、“腹巻を付ける”これも保湿になります。
例えば、“蒸気が溜まっている風呂場へ留まる”これも保湿になります。
とにかく、保湿効果がある事はしてはいけません。
③水分摂取を制限します。
皮膚を作るために大切な成分はたんぱく質です。
また、たんぱく質は血液が運びます。
しかし、水分を多量に摂取すると血中タンパク質濃度が低下し、
皮膚の回復が遅くなります。これが悪循環になります。
水分摂取→血中タンパク質濃度低下→回復の遅延→痒みの長期化
病院では、水分は 1日に2000mlとされていました。
*注意 この2000mlには食事に含まれる水分も含まれます。
ですので、病院では、食事以外に1000mlの水分摂取を義務付けられました。
これより、多くても少なくてもいけません。
また、プリン・ゼリー・果物なども水分換算します。
例えば、みかんを食べた場合、みかんのグラム=水分mlと換算します。
◇睡眠前の水分摂取は控えめに!!
入院中、先生の指導で睡眠前の水分摂取は少なくするようにしていました。
これの効果としては、睡眠中(仮眠中)に痒みが少し抑えられたり、
じゅくじゅくの原因となる浸出液がでるのを少し防いでくれました。
闘病中は特に夜に喉が渇いたりするのですが、摂取を我慢する価値はありました。
食事内容については、以下④を参照下さい。
④高タンパクの食事を取ります。
③で述べたとおり、皮膚の回復にはタンパク質を多く摂取する必要があります。
ですので、チーズ・卵などの高タンパクな食料をとる必要があります。
ただ、チーズは喉が渇いてしまうため、多量の摂取は難しかったです。
では、「高タンパクとなるための食事はどのような物がいいのか?」
「1000ml含む食事ってどんな感じ??」
という疑問にお答えするために、入院中の食事を画像で取り続けましたので、
その画像をダウンロードできるようにしました。
アトピー患者のために、食事を作っている方がいらっしゃいましたら、
ぜひ、ご参考にして下さい。画像番号の末尾1が朝食、2が昼食、3が夕食です。
食事画像ダウンロード
⑤ある程度の運動を行います。
やはり、基本は新陳代謝です。
まったく運動をしない事は問題です。1日1〜2時間は歩くなど、心がけてください。
注意 日光に弱いタイプのアトピーの人は日差しに注意してください
汗をかき過ぎると痒みの原因となるので調整をうまくしてください。
⑥一日一度、お風呂に入ります。
・お風呂は、一日に1度、30分以内で済ませてください。
・体は石鹸を使って洗います。
・石鹸の種類は植物物語などが、保湿成分も入っておらず適切です。
* 石鹸を使うのは、感染症を防ぐためです。
・必ず、タオルに石鹸をつけやさしく洗ってください。
・手に石鹸をつけて直接洗うなどは、皮膚に石鹸が残る原因となり痒みの原因となります。
・最後に、湯船につかり、確実に石鹸成分を落としてください。
⑦浸出液はふき取ってはいけません。
傷口から、浸出液が噴出すことがよく起こるかと思いますが、
これは、回復のための液体なので、ふき取るのを我慢しましょう。
⑧かき癖を見つけましょう。
誰しも、かき癖があります。痒い時は勿論ですが、痒くない時にもかく癖が、
誰にでも少しは必ずあります。
自分がどんな時にかいているか、落ち着いて記録などとりましょう。
どうしても痒い時にかいてしまうのは、どうしようもありません。
④血液検査について
血液検査は、一見唯一確実な情報と思えるかもしれませんが、
実はそんな事はありませんので、あまり重要視しすぎないようにしてください。
<IgE について>
このIgEの値は、血液中のアレルギー抗体の量と言われていますが、
実際のところははっきりしていません。
この抗体が多いから、アトピーになる のか
アトピーがひどくから、抗体が多くなる のかは不明です。
この値の量と、酷さが比例するわけでもありません。
<その他、アレルギー検査について>
僕は、様々なアレルギーがでましたが、そのそれぞれについて、
激しいアレルギーを実感した事はありません。
米にアレルギーがあると診断されましたが、米を食べたことによって、
痒みが酷くなった事もありません。
スギに対しても、最高値のアレルギー反応がでましたが、
僕は花粉症ではありません。
つまり、反応が強い=原因 と判断する事は必ずしも正しいとは言えません。
⑤アトピーっ子を持つ家族の皆様へ
①かく事を怒らないで
アトピー患者の痒みは想像を絶する物があります。
一時的な痒みであれば、我慢することはできますが、
毎日襲ってくる痒みを我慢することは、絶対に不可能です。
それをまず分かってあげてください。
成人のアトピー同士で話しをしていた時の会話に、以下のような物があります。
「蚊にさされた程度なんて余裕だよね〜。すぐおさまるし。」
アトピーじゃない人は、そう思えますか?
蚊の痒みさえ、我慢できないでしょ?
蚊にさされた程度で、ムヒ塗るんでしょ? 爪でバッテンしてませんか?
蚊の痒みが毎日、理由もなく永遠と繰り返される苦しさを想像してみて下さい。
とてもじゃないけど、「かくなっ!」とは言えないのではないでしょうか?
かく事がいい事では、勿論ありませんが、
かく事が"いけないこと"だと
思っていると、かいてしまった後に、
本人の中で「激しい後悔」と、「情けない気持ち」が
いっぱいになります。
そのストレスがまた、痒みの原因となってしまいます。
そして、時間の経過と共に、傷口の痛みとして返ってくるんです。
その恐怖とも戦っているんです。
本人が一番わかってるんです。かきたくないんです。
それをわかってあげてください。
②かき癖を見つけてあげて
本人はなかなか気づきませんが、無意識でかいていることがよくあります。
子供ほど気づいていませんが、必ずあります。
例えば、電話しているとき、あなたは無意識で絵を描いた事ありませんか?
シャレ(描く−掻く)ではありませんが、アトピーも同じです。
その他、何か「う〜ん」と悩んでいる時、
テレビをぼけ〜っと見ている時 etc...
それを見つけた時、やさしく教えてあげてください。
当然、わかったからと言って、すぐ治せるものじゃありません。
のんびり、3回見つけたら1回教えてあげる(注意ではなく)くらいで十分です。
とにかく、ストレスにならないようにしてあげてください。
③アトピーの原因を見つけてあげて
アトピーの原因が何であるか、客観的に見てあげてください。
アトピーが悪くなりだした時、周辺でどのような変化がありましたか?
環境に変化がありましたか? 食べ物に変化がありましたか?
引越ししましたか? 環境が変わり、ストレスが溜まっていませんか?
自分では落ち着いて見れない、認めたくない理由かもしれません。
周りの人は、落ち着いて原因を一緒に考えてあげてください。
もちろん、これも強要は絶対にだめです。
とにかく、話を聞いてあげると共に考えてあげてください。
変化がキーワードです。
アトピー患者は、変化にとても弱いんです。
④落ち着いて、経過を見守ってあげて
肌の変化を落ち着いて、見てあげてください。
肌の変化に一喜一憂してはいけません。
本人が一番一喜一憂してしまうのです。
嫌でも毎日見ている本人は、肌の変化に敏感です。
そんな事は周りの人に言われなくても分かっているんです。
とにかく、肌の大きな流れを見てあげてください。
その中で、「よくなってるよ」と声をかけてあげてください。
薬を使わない治療は、とてもつらいです。
麻薬の禁断症状と同じものです。
薬が目の前にあったら、塗ってしまします。
薬は、捨ててしまいましょう。
本人が自分で捨てるのは勇気がいるんです。
自分がよくなっている事を信じられればがんばれます。
応援してあげて下さい。
最後に、一人で戦わないで下さい。
周りにいる家族が同じくらい辛いことも分かります。
僕も、両親の涙を見た事があります。
お互い辛いんだと実感しました。
だから、一人で戦わないで下さい。
アトピー仲間を見つけてください。とても頼りになります。
同じ環境の人にしか分からない言葉が沢山あります。
インターネットでもかまいません。
僕の場合、入院がとてもいいきっかけとなりました。
気持ちが分かり合える仲間を見つけることができたのです。
このページがそのきっかけになる事を望んでいます。
いつか、オフ会と称した仲間作りの場を提供できたらいいなと思います。
ご賛同されるかたがおられましたら、掲示板・メールなど頂けますと幸いです。